3月10日 トイレ記念日


猫山さんがあたらしい 便器 を買ってきたのは11月ごろのことでした。
それまで使っていたものがもう古く、色がベージュなのが猫山さんの気に入っておらず、
あたらしいものはやわらかなオフホワイトにかがやくきれいな便器。
ブランド陶器メーカーVilleroy&Bochの名が刻まれたものでした。

ところがこれを取りつけてもらう業者さんが、いくら電話してもつながらない。
やっとつながったと思ったらこれから休暇に入るという。
休暇がおわるのを待ちわびて電話をすれば、今度は病気で休みだという。
そうこうするうちに猫山さんの仕事が繁忙期に入ってしまって、
落ちついてみれば今度は業者が年末年始の休みだという。
それが明けても、猫山さんの在宅日と業者さんの都合とがなかなかあわない。

猫山さんはしまいには便器の取りつけくらい自分でやる!と言いだしたのですが、
そればかりは失敗する確率が高く、失敗すれば凄惨な事態になるのが目に見えたので
なんとか懇願してやめてもらいました。

ある日ついに奇跡が起こり、お互いの都合がぴたりとあった、と思ったのですが、
あとから気づけばその日は猫山さんの病院の予約が入っておりました。
予約は10時45分。業者さんが来るのは11時。
病院の予約はキャンセルすれば次はひと月かふた月後になってしまうので
泣く泣く業者さんに断りの電話を入れたところ、12時でもいい、と言ってくれたそうです。

処方箋が出たのですが薬局に寄る時間もなく、猫山さんはダッシュで戻ってきました。
が、12時をすぎても業者さんは来ません・・・

来ない。
来ない。。
来ない。。。

13時をすぎてやっと来た!と思ったらなんと、
今日は時間がなくなっちゃったから便器見にきただけ とおっしゃるではないですか。

・・・・・。

猫山さんは活火山と化し、噴煙は空気を裂いて成層圏まで達しました。
なだめるのが大変だったのは言うまでもありません。


↓月に一度の出張先、ハイデルベルク・ネッカー川対岸
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↓なかなかすてきな、大きなおうちが並ぶ地区
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↓川岸で水鳥にえさをまいて立ち去るおじさん
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↑右側に浮いているのはカヌー(漕ぎ手つき)です

↓鴨やかもめが群がってたべています
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↑主な観光名所は向こう岸

ハイデルベルクははなこ村とちがって大きな街なので、

↓映画館があったり
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↓洋服屋さんも、建てものがおしゃれ
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↓トラムのりば
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↑うさ太くんちまでは乗りかえなしで帰れます

↓いま帰るからねーうさ太くん!
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↑と思ったけど、この写真のトラムは進行方向が逆でした・・



それでも時はながれ、ある日帰宅したらついに便器がついていたんです!!
それは3月10日のこと。これはもう記念すべき日です。記念日です
個室のなかで白く輝くあたらしい便器をみてふたりで抱きあって喜び、
まるで真珠のようじゃない?などと便器を褒めたたえ・・・
これはお祝いしなくては、と思って翌日ケーキを買って帰りました。
そしたら3日後にはこんどは猫山さんがお祝いのケーキを持って帰宅。

便器のフタにはエッフェル塔の絵がついているんです。
そして猫山さんがトイレ窓辺にエッフェル塔の真鍮のオブジェを飾りました。
なのでこれからは猫屋敷では「トイレに行ってくる」と言わずに、
「ちょっとパリまで」と言うことに

今後、猫屋敷においでになるみなさま、ぜひパリの居心地をお試しくださいませ。


昨日、用事があって猫屋敷に帰還したのですが、
お休みで家にいた猫山さんとまたしてもお茶とケーキでお祝いしてきました。
今月いっぱいはお祝いしようかと。





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義父の帰天


またまたご無沙汰していました。
しばらくばたばたしていました。


先週、義父が亡くなりました。

義理の家族のなかではわたしはこの義父がいちばん好きでした。
おじさんには3人の姉がいて、いちばん年上の姉ははなこ母より2~3歳年下。
末っ子のおじさんははなこより6歳年上。
なので義父にとってわたしは孫のほうに年齢がちかく、
わたしに自分のことを話すときはいつも「おじいちゃんはね、」と言っていました。

ずっと心臓が悪かったこともあって、彼の死は家族のだれにとっても
信じられない、とか、すごくショック、というわけではなかったようです。
おじさんは、最期の瞬間に家族がだれもそばにいなかったことを
悔やんでいたようですが、わたしならだれにもそばにいてほしくないので
義父ももしかしたら自分でその瞬間を選んだのかもしれない、と思います。

ドイツって亡くなってから葬儀までがけっこう長いんです。
教区の司祭さまの手が空いているときに予定が組みこまれるし、
検死などが必要な場合、週末はそういった機関が動かないし、
知人のご主人なんて死後半月以上経ってからの葬儀でした。
火葬を希望の場合、火葬されてからが葬儀となります。
なので義父も、礼拝堂中央には骨壺と遺影が置かれた式でした。

骨壺が置かれた台からは白くてふわふわした生地が床のうえまで流れて広がり、
そこに小さなキャンドルがたくさんと深紅の花びらが散らされていて
とてもあたたかで感じのいい空間になっていました。
司祭さまの入場の際のオルガン演奏は、バッハのアリアでした。
飾られたお花も白いバラと赤いガーベラで、お祝いみたい。

お祝いなんですね。だって天の国に帰ったのだもの。

墓地の片隅の小さな礼拝堂は葬儀専用なのですが、
ここがなんとも不思議な空間でした。
たくさんの人たちがたくさんの人たちをここから見送ったからでしょうか、
地上の悲しみと天上の喜びがまざったような不思議なパワーのある空間。
でも、喜びのほうが強いんですよ。泣かないでね、って言ってる。


ドイツのお墓は、基本的に25年間契約のようです。
契約、という言いかたがただしいのかどうかよくわからないのですが、
基本的に埋葬してから25年間その場所が故人のお墓になります。
が、遺体が完全に土に還る25年後には、別の人のお墓になります。
配偶者がとなりに埋葬されたい場合は、
あとから死んだほうにあわせて25年を数えます。
遺骨の場合は土に還るもなにもありませんが、同じく25年契約だそうで。


うさ奈さんにお借りした黒いワンピースと、
猫山さんに借りた黒いバッグとダークグレーの上着で参列してきました。
ワンピースは下は黒タイツでもよかったのですが
膝上丈だったのでズボンにして、チュニック風にして着ました。


ドイツのお葬式は服の素材はなんでもよくて基本黒ならじゅうぶん、
その黒も、ラメ入りでも柄ありでも銀のスパンコールが散っていてもOK、
はてはグレーでも紺でも大してかまわないのですが、
義姉2は黒の革のジャケットに、黒光りする革のロングブーツ。
これはさすがに「ロックコンサートに行くわけじゃあるまいし」
などとささやかれていました(笑)。


義理家族のなかでいちばん好きだった義父が帰天したのですが、
悲しいとか寂しいとは感じないんです。だって、また会えますからね。
以前勤めていた介護施設ではその2年のあいだに
仲良くなったおじいちゃんおばあちゃん20名強とお別れしました。
死によって洗われるものってあると思うし、
死によって結ばれるものもあると思うんです。すがすがしく透明なきずな。


いってらっしゃい。
次の世界、つづきの世界に。






ふたたび猫山さんち


うさ太くん、春のニューヘアスタイルコレクション
 ↓↓↓
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注・この白いライン、普段は耳のあいだに向かってまっすぐなんです。



職場に、横浜に日本人の友だちがいるというドイツ人女性がいます。
本人は日本語を学んだことはないそうだけど、
友だちから覚えたという挨拶はけっこう豊富です。

おはようございます。こんにちは。ありがとう。
朝ごはん(←?)
どう?(←調子はどう?のことらしい)

日本語を使いたいらしくて、
特に必要がなくてもわたしの顔を見るとそばへ来て挨拶してくれます。

昨日、仕事を終えて帰ろうとしたら奥からこの人が走り出てきて
「邪魔だー!」と叫ぶのでびっくりしました。

相手もわたしのリアクションを見てびっくりしたようで
「お別れするとき、日本語でそう言うんでしょ?」と。

お別れするとき?さようなら、じゃないんですか? と言うと、

「ううん、もっとくだけた言い方。友だちがよく言うの。邪魔だ、って」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

もしかして「じゃあ、また」って言ったんですか!?

彼女は嬉しそうににっこりしました。「うん、そう。それ



↓正味4日のうさ奈さんハイム滞在を終えて、猫屋敷に帰還しました
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うさ太くん撫で放題、ネット使い放題の幸せな4日間。
ここには猫しかいないし(←失礼)、ネット不便環境だけど、でも・・・

ママもベイビーもわたしを歓迎してくれたらしく、
向こうから寄ってきて足に体をこすりつけ、背中を撫でさせてくれました

↓ベランダからはなこを睨む見つめるママ
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↑いいね、そこ、特等席だね


↓うさ友くう姫さんが、海に贈りものを届けてくれました
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↑いろんな種類のサンプルペレットです

↓もう海におそなえできるものはなにもなかったので嬉しい
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↑これがここにあるだけで、部屋にうさぎの幸せなにおいが広がります

↓おやつのにおい、牧草のにおい、うさぎのにおい
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↑幸せな日々のにおい


猫屋敷ではインターネット接続がないので、わたしはSIMカードを使っています。
これが30日間という期間型で、容量は5GB、3GB、1GB、200MBから選べます。
ずっと毎月5GB分を払っていて、いつ空になるか毎月恐々けちけち使っていました。
けど、けっきょく毎月余るんです・・・月末には動画祭りをしますが、それでも余ります。
ので、2月は3GBにしました。期限切れまであと24時間ですが、1GB余ってます。
3月は思い切って1GBにすることにしました。

意外とそんなに使えないものなんですねぇ・・・
それともわたしのけちけちが勝った、ということでしょうか。







窓のむこう


街灯が灯るりはじめる午後6時すぎにウォーキングに行きました。
この日は夕方から強風になって、滅多に強い風が吹かないはなこ地方のこと、
楽しそう!と思って出かけたんです。

袖から出ている両手を風がぐいぐい押してくるのも、
髪がめちゃめちゃに乱されるのも楽しかったです。
風に撫でてもらってるみたい。ぐしゃぐしゃと。

家のなかでは明かりが必要な暗さです。
シャッターを下ろしていない、カーテンも引いていないうちってけっこう多くて、
窓のむこう、家のなかが覗けちゃうのもなかなか楽しいのです。
頑固そうなおじいちゃんが新聞を読んでいたり、
奥さんが座ってピールを飲んでいるそばで旦那さんがお料理していたり、
小さな子どもがテレビを見ている後ろ姿とか。
もちろん、じろじろ見たりはしませんw けど、
こんな風に暮らしのひとかけらが見えるのってなんとも心楽しくてわたしは好きです。

ドイツ人にはこんな風になかを見られても平気、っていう人けっこういるみたいです。
なにを隠そう、わたしも見られてもまったく気にならないタイプです。
べつに悪いことしているわけじゃないし、室内はきれいに片づけてあるし・・・
ときどきカーテンを引かずにパジャマに着替えようとして!!!と思ったりしますが。

おじさんは、電気をつけたらすぐにシャッターを下ろす人でした。
そして、猫山さんもただちにカーテンをひく人です。
他人に家のなかを見られたくない、というのがその理由。
人ってそれぞれですねぇ。


なにを隠そう(?)、実は火曜日から5泊でうさ太くんシッターに来ています


↓はなこそっちのけでジュニアのお世話をするパパw
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↓うさ太くんのほうが薄く見えるw
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↑ジュニアに負けるな!ゴーゴーうさ太


火曜日の夕方にうさ奈さんハイムへ来て、すぐにスーパーへ買い出しに。
ばら売りよりもお買い得なので、うっかりにんじん1㎏買ってきてしまいました。
毎日にんじんばかり食べています。

うさ奈さん、残りは置いていきますので、使ってね
そしてたまねぎひとつもらいました~(←私信)
あ、それから強風のため上のベランダから薪がひとつ落ちてきました。
外に転がしてありますのでよかったら使ってください。
(↑他人様のものだけど)


↓髪型を変えてみたうさ太くん
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↑春ですもんね

おでこが換毛中なのでハンドグルーミングしたところ
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↑割れ目ができてしまいました・・・

↓割れ目が気に入らなかったのかジュニアに八つ当たり
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↑パパ、やめてよ~(泣)


↓昨日、はなこ留学時代のホストファミリーのおうちにお邪魔してきました
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4月に奥さんが小旅行に行くあいだ、
認知症のあるご主人と一緒に泊りがけでお留守番することになったはなこ。
この日は奥さんと一緒に近所をお散歩して、
パン屋さんや銀行や郵便局などがどこにあるか案内してもらいました。
わたしがここに暮らしていたデボン紀とはいろいろ変わってしまっているので・・

家々のあいだを抜けるとき、まだ午後の明るい時間帯でしたが、
暖かいせいか窓を全開にしているおうちがかなりあって、なかが丸見えでした。

奥さんは横目でおうちのなかをちらちらと覗きながら
よその家のなかを見るのって楽しいのよね、とわたしに囁きました。
そして、見られるのは好きじゃないからわたしならカーテン引くけど、と仰るのでした。



働いてました


ご無沙汰しております。生きてます。

2月になったらお仕事が一気に入ってきて、
今週は週休2日、なんていう勤勉なことになっていました。
そのまえにですね、旧はなこ村の病院へ行ったら帰りの電車が30分なくて、
日曜日に仕事に行ったら帰りの電車が40分なくて、
どちらの駅も屋根はあるものの寒さをしのげる建物はなく、
周りにお店の一軒もないので骨の髄まで冷えきってしまったんです。
気温が2~3℃しかない日でしたから。

で、発見したのですが、寒さって体力を奪うんですね!(←いまさらの発見)
両日とも夕飯後から深夜まで、深夜から翌日まで眠りましたが疲れはとれず、
とれないまま連続勤務に突入してしまったため、
ブログもメールのお返事も滞っておりました。

・・・なんて書くと悲惨に聞こえるかもしれませんが、楽しいんですよ
どんな経験も、それを経験できるっていうのはすてきなことです。
どんな経験も、かならず身になりますから。


そんなわけで書きたいこともたまっていたのですが
書けずにいるうちに大部分を忘れてしまいました(←)
ので(?)、今回は最近買ったものの話などを・・・


このまえ、職場を出てすぐ目のまえにある本屋さんで、
カレンダー70%OFFセールをしていたんです。

↓最後のひとつだったツヴェルガーのカレンダーを買っちゃいました
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大好きな画家ツヴェルガーのカレンダーは毎年ほしいと思っていて、
でもカレンダーとしては決して安くなかったので毎年見送っていたんです。
でもご覧のとおり↑カレンダーというより絵としての部分が大きいので、
これなら何年も飾って眺められるし、と思って購入。70%OFFだったし。
この前に立つたび、じーっと見入ってしまいます


ドイツのここが好き、とわたしが思うことのひとつは、
ベジタリアン用メニューやビーガン用の食材が充実しているところ。
日本も最近ではそうなってきているのかな?

↓このまえは卵黄不使用のマヨネーズを見つけました
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普通のマヨネーズに比べると少々コクに欠けるけど、さっぱりしていてとてもおいしい
コレステロールの心配もいらないし、お値段は普通のマヨネーズと同じ。
それならこっちを買うよね!健康的だし!と言いながらサラダに使って
さっそく猫山さんと食べたのですが、そのサラダにゆで卵が入っていたので・・・
卵黄不使用の意味あり・・?とふたりで笑ってしまったのでした。


それからそれから・・・


↓チューリップ
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これね、買ったときにはまだつぼみで、白かったんです。
先端がうっすらとやさしいピンクの子が2本ばかり混ざっていて。
それが翌朝見たら全員ピンクになっていてびっくりでした。


↓かわいいー
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↑たまねぎとにんにく・・台所な風景


しかも日が当たりすぎて
チューリップだかバラだかわからないくらい開いちゃいましたが


↓これは村山さんからのいただきもの
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↑楽しいデザインのチョコのつめあわせ


こういうのをお夕飯のあとにつまむ幸せなひととき。
熱い紅茶。
ろうそくの灯り。


このチョコのトッピングのひとつが、赤い胡椒粒でした。
赤いから見ためはかわいいんですけど、チョコに胡椒・・・
大人っぽい味がするのかな、と食べてみました。
猫山さんが先に(←毒見)。わたしがあとから。
猫山さんの顔から想像したとおりの味がしたので吹き出してしまい、
胡椒片が喉のどっかにはりついてしまって咳き込んで大変でしたが


ささやかで穏やかで楽しい、普通の日々。
大きな幸運よりもずっとずっと愛しい日々。