うさぎ家族 1

わたしが初めて飼ったうさぎはいまから12年まえ、
ドイツで誕生日プレゼントにもらった黒うさぎ。

当時はうさぎって一般的ではなく、
わたしはうさぎに血統書や品種があることも知らなかったので、
丸くて耳が短いその子を、うさぎってこんなだったっけ・・・?
と思って眺めたものでした。石器時代の話です。

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↑2001年6月に我が家にやってきた生後4ヶ月の男の子
 真っ黒なネザーランドドワーフ

名前は、ドイツ人も日本人も正しく発音できる名前、
といったら他になにも思いつかなかったので、テディ。

テディは近所のブリーダーさんの「要らない」うさぎでした。
というのも、彼はラビットショーで優秀賞をたくさんとっているような
美しいチャンピオンうさぎを繁殖させては(高額で)売っているのですが、
生まれる子のうち何匹かはショーに出せないうさぎって当然出るわけです。

テディの場合は、両親はブルーシルバーのきれいな色だったのですが、
生まれた6匹のうち1匹だけ、先祖返りの真っ黒に生まれたのです。
美しいうさぎの血統を維持していくために、こういう子は間引くのですね。
ひどい話だけれど、その人の家の庭にはサークルで囲いがしてあって、
なかに10匹ほどのブチうさぎが入っていました。2~3㎏サイズ。
ブチ模様が左右対称のうさぎを目指していく過程で、非対称の子は間引く、
つまりサークルのなかの子たちは食用にされるのです・・
人の目に美しい動物を作るうえでのバックヤード。
かわいい黒うさぎをもらったというのに、なんとも沈んだ嫌な気持ちで帰宅。

びくびくと木の巣箱にこもって1週間を過ごしたあと、
顔を寄せたわたしの頬をぺろぺろと舐めてくれたテディ。
そこからわたしのうさぎ世紀が始まりました。

それまでも小鳥やモルモットや金魚や犬と暮らしていて、
どの子もすごくかわいかったし大好きだったけど、
うさぎと出会ってみて、なんてこった!と思いました。
ありえない。信じられない。
こんなにかわいい生き物がこの世に存在する理由がわからない!
心臓のど真ん中にはまった感じ。愛しすぎて脳がついていかれない。
まさにうさぎに出会うためにわたしは生まれてきたんだ!という感覚。
朝に見せたかわいい表情を胸にしまって仕事に行き、一日中思い出し、
なのに帰宅してテディを見ると、朝よりもっとずっとかわいくなっている。
人間相手には、ここまで深く恋に落ちたことはありませんでした。
いくら語ってもきりがないし、ブログの容量をオーバーしかねないし、
うさぎ仲間はすでに経験済み、言わなくてもわかってくれると思うので
省略しますが、2001年6月、ここからわたしの世界は変わりました。

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↑うさぎのぬいぐるみで遊ぶテディ。
 毎分毎秒、ここで時がとまれ!と思いつつ眺めていました。

当時はうさぎの情報はほとんどなく、獣医さんもそれほどうさぎに詳しくなく、
飼い主の無知も加わって、テディは3歳までしか生きられませんでした。
ブリーダーさんは、その年に大流行した死亡率ほぼ100%の伝染病、
RHDのせいだろう、と言いましたが、
今おもうとあれは毛球による胃拡張だったかと。
胃にどんどんガスがたまってぱんぱんになり、獣医さんでも匙を投げられ、
具合を悪くしたその日の深夜に、お月さまに還っていきました。
最後にちゃんとわたしを呼んで、お別れの挨拶をしてくれました。

わたしの最初のうさぎ、ぶどう色の大きな目をした黒い子テディ。
あの子と出会っていなかったら、いま周りにいてくれる大好きなうさ友さんたち、
誰とも縁のないままわたしは猛獣飼いかなにかになっていたかも。
あの子が導いてくれた道を大切に、これからもぽくぽく進みたいと思うのです。



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Category: うさぎ家族

コメント

No title

ずっと気になってました。
テディちゃん、真っ黒でとっても可愛いです!
ブリーダーさん見る目ないですね。要らない意味がわかりません。
はなこさんとの運命の出会いがあって、
きっとかけがえのない3年間だったのでしょうね。
恋に落ちた気持ち。ええ、よくわかります。
私が花ちゃんと出会った時と同じなのですね。

あの頃から比べると、本当にうさぎの情報は格段に増えました。
獣医さんの知識も増えているようですね。
世界中のうさぎさんの健康と長寿を願いたいものです。

2013/10/04 (Fri) 00:28 | ナオミ #KxwGyqDc | URL | 編集
No title

出会うべくして出会ったテディちゃん
運命の瞬間ですね
偶然でもなく、それは必然だったのです
短い時間だったけれど、おっきな愛を残してくれましたね

2013/10/04 (Fri) 01:14 | かにこ #- | URL | 編集
No title

一番初めに出会ったうさぎさんが黒うさちゃんだったのですね。
私と同じです!
私はまだうさ飼い歴4年と6か月ですが、黒うさアンとの出会いが初うさちゃんでした。

血統の為に間引くという話は、本当に切ないです。
同じ生き物なのに、色や柄で差別されるなんて・・
でも、複雑な気持ちになりますが、そのおかげ?でテディちゃんと出会えたのですね。
短い間だったけれど、はなこさんに可愛がられて、はなこさんのうさぎ人生を開いてくれた大切な存在ですね。

年々うさぎを飼う人も増えて、医療も発達して長生きできるようになっていると思います。
私もできるだけ長く、アンと一緒にいられるよう、一日一日を大切に過ごしていきたいと思っています。

2013/10/04 (Fri) 14:24 | anbou #- | URL | 編集
No title

キャァ♪p(q'∀`o)超好みィ♪

うちの王子とよく似てる、足先だけ白いところもくりくりした大きな目も

私も王子と出会って人生変わって
その流れではなこさんと知り合えた

それはもとをたどればテディくんの導きだったのね

私たち、しあわせだね

2013/10/04 (Fri) 17:09 | るこ丸 #- | URL | 編集
ナオミさん

そうです。ナオミさんと花ちゃんの関係と同じ、
かけがえのない、なにとも比較しようのない、
この世のものとも思えない地上の天国でした(笑)

あの頃は本当に少なかったですね、うさぎ情報。
当時の本を見ると、エンセファリトゾーンのところなんて
ただ1行「有効な治療法はありません」って書かれてる。
いまではずっと情報も知識もいい獣医さんも増えたけど、
それでも人間はもちろん、犬猫と比べてもまだまだ。
もっともっと進歩して、みんな元気で長生きできますように。
うさ飼いの夢ですね。

2013/10/04 (Fri) 20:03 | うさ はなこ #- | URL | 編集
かにこさん

3年は短かったけど、うさぎと出会って
人生観死生観世界観のなにもかもが変わりました。
そうですね。偶然じゃなくて、うんめいの出会い。
一生かかっても恩返しできそうにないです。

2013/10/04 (Fri) 20:06 | うさ はなこ #- | URL | 編集
anbouさん

だから今でも黒うさちゃんを見ると愛しくてかわいくて♪
当時はデジカメがなかったから、黒い子を撮るのは
特別に難しかったです。だからいい写真があまりなくて。

間引き。でもそれはたぶんもしかすると日本も同じかも。
だってどうしても見ための悪い子だって生まれてくるから、
それを全部家で飼うわけにいかないとすると・・・怖いですね。
うさ飼いになってから、そういうこともいっぱい考えるようになりました。
イベントや勉強会に参加したり、種差別について考えたり。

今はいい獣医さんも、獣医さんより知識のある(笑)うさ飼いさんも
大勢いますから、きっと大丈夫。
アンちゃんも元気なご長寿うさぎを目指してね!

2013/10/04 (Fri) 20:23 | うさ はなこ #- | URL | 編集
るこ丸さん

そうなのそうなの。わたしたちってしあわせ。
もう本当にそのひと言につきるよね。

うさぎと出会って、いい仲間に出会って。
この先どんな災難が待ち受けていても、
最後に「幸せだった」と微笑むのはもう確実。

王子くんのこともいつも、
孫を見る祖母の目で見つめているよ。

2013/10/04 (Fri) 20:26 | うさ はなこ #- | URL | 編集
No title

テディちゃん、ありがとう。

黒はダメなのかな?
こんなにきれいな子は見たことないのに。
そのおかげではなこさんとの出会いがあってよかった(*^_^*)

日本の事情は分からないけど、海外はうさぎにとっては過酷なものなのね。

2013/10/07 (Mon) 17:01 | シュウまま #- | URL | 編集
シュウままさん

お返事が遅くなってごめんなさい。
熱出して、海と一緒に幸せに(床で)寝込んでいました!

テディは、繁殖には使えない色ってことだったんだろうね。
その人にとっては仕事だし商品みたいなものだろうから。
でもそのおかげでうちの子になってくれてよかったです。

2013/10/08 (Tue) 16:39 | うさ はなこ #- | URL | 編集

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