FC2ブログ

散歩道


おうちで活字にまみれているうちに5月も後半にはいりました。
みなさま、いかがお過ごしでしょうか。
元気?

ハイデルベルクではこの月曜日からカフェが開くようになったそうです
まだ席を減らして密集しないようにするなどの工夫はされているようですが、
5月といえば、北国ドイツはいちばん気持ちのいい、うつくしい季節。
自粛の果て、この季節にまたカフェの外席にすわってコーヒーをいただくのは
どんなにすてきな気分でしょうね まるで遅れてきた復活祭みたい



↓おさんぽのとちゅう、はなこ上空
_20200518_191653_compressed.jpg


↓とちゅうでみつけた、かわいいもの
_20200507_172816_compressed.jpg


↓すっかり緑のさくらの木
_20200507_172737_compressed.jpg


↓ひかりまで緑
_20200507_172712_compressed.jpg



おうちにいる時間、おもになにをしているかというと、

読書、料理、掃除、洗濯(この3つは家事の名でまとめてもいい)、そしてお散歩。
勉強、というのもあるけど、数学みたいに計算問題があるわけではないし、
好きな分野なので、さりげなくほほえみながら読書の一部になっています。

そんなわけでブログネタとしても本の話が多くなりがち。
でも、いいか。仕事をはじめたらきっとまた読書の時間なんてなくなっちゃうから、
いまのうちに数年分(←ムリ)読んでおいても、いいよね。

わたしの、カンブリア紀からこれまでの人生でたくさんの人と出会いましたが、
やっぱり頭のいい人、感性の鋭い人は、
おなじ経験をしても、おなじ本を読んでもそこから汲みだせるものがちがう、
ということを、歳を重ねるほどに実感しています。
生まれ持ったものがちがうのは仕方がないです。人生は不平等なのです。
でも、努力すれば頭はともかく、感性はちょっとは磨けるかもと望みをだいて
できるだけいろんな分野の絵や音楽や本にふれるようにはしていますが、
やっぱりけっきょく宝石を持って生まれた人にはかなわなくて、
おなじ本を読んで感想を述べあったときに、
「そっちか!」と意外性に打たれるようなことをさらりと言われて、
魂が後方の床に転がってしまうことがよくあるのですが、
でもこういう人たちがまわりにいることはすごく幸せなことなんだと思います。
目指す場所。追いかける背中。もうすこしでとどく手。

といっても、読んでいる最中は物語に没頭してそんなことは忘れ去っていますが。



↓どんな絵もかなわない、自然の色彩
_20200506_212344_compressed.jpg









↓今月(2冊目)の本
seven years_compressed



図書館本の1冊。
テルアビブに住むユダヤ人作家の、息子が生まれて父親が亡くなるまでの7年間のエッセイ。
作家は信仰は持っていないけど、敬意をこめてユダヤ教のあらゆる儀式や祭儀に参加する。
それと、ときどき空爆があること以外は日常はわたしたちとまったくおなじ。
どんな状況でもユーモアいっぱいの作家のことがとても好きになるし、
これからはイスラエルのニュースを耳にするたびにきっと彼とその家族のことを思う。


空襲警報のサイレンに立ちすくんでしまい、地面に伏せようとしない7歳の息子に
作家が「じゃあパストラミサンドイッチごっこをしよう」と提案するエピソードが圧巻。
地面に伏せたママのうえに寝そべって、そのうえからパパがふたりをかばう形でかぶさる。
パンにはさまれてパストラミになった息子は大喜び。
ミサイルが落ちる音のなか、楽しげな3人の声が響く。
そんな場面がいつまでも心から消えない。どう表現していいかわからない形を持って。

どんな状況でも、どんな場所でも、生きていることへの喜びがある、ということ。
その鮮烈さ。



読んで本当によかった1冊。







スポンサーサイト



Category: 今月の読書

カメムシさんの季節


自粛生活がつづいていますが、お元気ですか。
わたしはスーパーや病院に行く以外はおうちにいて読書三昧です
手洗い、除菌、マスク、腹巻き、自粛 を徹底してはいますが、
もとが脳内花畑ですので、おうちにいるときは気楽に楽しく過ごしています



暑くなりましたね
おかげで気持ちよく乾く洗濯ものですが、けっこうな率でカメムシさんがついています。
おひさまにあたってふくふくのタオルに半分めりこんでくっついてる。
なぜ壁や手すりやベランダの植物ではなく、洗濯ものにくっつくのか。
衣類はふわふわとやわらかくてあったかくていいにおいがするから。
そんなとこでしょうか。
そう思ってめりこんでるカメムシさんを見ると、気持ちよさそうでかわいいです

じつは単に足をひっかけやすいというだけの話かも。

海もふわふわやわらかくてあたたかいものが大好きでした
でも、ぴょんさんもそうでしたが、ロッキーちゃんも布をかじる派なんです。
うさぎ女子は布に対して厳しいのでしょうか。




↓先週、素敵紳士(仮名)からきた
_20200430_222428_compressed.jpg
↑教会報に載ってた図



「成長ゾーン」にいる人たちはみんな幸せそうです
教会のお友だちたちと電話でおしゃべりすると、
みんなそれぞれにおうち時間を活用して、充実しているみたい。

ただ、このまえひとりから「素敵紳士が何日も電話に出ない」と連絡が。
彼は持病があるためしっかり自粛して奥さまと家にいるはずです。
たまに散歩や買いものに行くとしても、何日も何回かけてもいない、って・・・
わたしのところに最後にきたメールは10日まえ。といっても、
同年代の友だちみたいにもともとすぐに返事が来るわけではないので
気にしていなかったのですが・・・ わたしも電話したけど、出ません。
もしかして入院でもしちゃった???

もし・・・ もしなにかあってもう二度と会えなかったらどうしよう(泣)!!
べそをかきながらメールし、SNSも送ったところ・・・  
電話くれてたの、いま気づいたよーはっはっは、という能天気な電話がきました。
とても元気そうな、溌剌とした声で。

なんでも、件の友だちの電話番号は未登録だったため、
そのうえ1日に何回もかかってくるのですっかり怪しい電話だと思いこんだらしく、
ずっと無視をきめこんでいたのだそう・・・ ・・・やめてよ。








↓今月の読書
ダウンロード



肉体的にハンディを持つ、おそらく発達障害もある57歳の「ぼく」が
穴熊狩りで片目をうしなって傷だらけの犬「きみ」をシェルターから引きとる。
物語はひたすらぼくからきみへの語りかけ。毎日の暮らし、散歩、ぼくの過去。

翻訳がすばらしく、とてもとても悲しい物語でした。
好き嫌いはかなり分かれるかと思いますが、わたしは3回読んじゃいました。



むかし、もと夫・おじさん(仮名)とシェルター見学に行ったことがあります。
たしか、シェルター一般公開日だったと思う。まだうさぎと暮らすまえ。
わたしはうさぎとかモルモットみたいな小動物がいたらいいなと思っていたけど、
実際にはいたのはたくさんの犬とそれよりは少ない猫だけ。
犬のほとんどは大きな子たちでした。ドーベルマンやボクサー、ブルテリア。
怪しい人物が庭に侵入したら襲いかかるようにしつけられた犬たちです。
飼い主がもてあましてここに連れてきたのでしょうか。
ここであたらしい家族を待っているのですが、一度人間を襲うように訓練された犬を
家族としていっしょに暮らす穏やかなペットにすることはほぼ不可能なのだそうで、
しかも、闘犬を扱う免許をもった人にしか譲渡できないのだと説明を受けました。

だとしたら、このたくさんの犬たちのほとんどはおうちが決まらないんじゃないか・・・
暗澹とした気持ちになったことをいまも覚えています。80年まえのことだけど。



追伸 「今月の読書」は、お勧めの本、というわけではありません。









Category: 今月の読書